【2022年9月】セキュリティソフト検出率ランキング【最強】

【2022年5月】セキュリティソフト検出率ランキング【最強】Windows

「ウイルス検知率最強のセキュリティソフトはどれ?」

セキュリティソフトは多くの製品がありますが、どれが検出率最強なのか分かりにくいですよね。

本記事は、2022年9月の最新情報を基に、このような疑問に答えていきます。

本記事の主な内容
  • セキュリティソフトのウイルス検出率比較まとめ
  • ウイルス検出率の基準とは
この記事を書いた人

現役セキュリティ専門コンサル。資格:公認情報セキュリティマネージャ、公認情報システム監査人など。専門的なことも分かりやすく解説し、疑問が解消する記事を心がけます!

セキュリティソフトの検出率比較まとめ

ウイルス検出性能(マルウェア保護性能)は、セキュリティソフトを評価する第3者機関が発表したデータを基に判断できます。

結論から述べると、最も検出率の良いソフトは以下の通りです。

順位ソフト入手元
1位Avastアルティメットスイートアバスト公式サイト
2位カスペルスキー公式サイト
過去半年間のAV-Comparative、AV-TESTテスト結果を基にランキングを作成

1位はアバスト、2位はカスペルスキーでした。

それ以外のセキュリティソフトの順位は以下の通りです。

【2022年7月】セキュリティソフトのウイルス検出力ランキング
【2022年9月】セキュリティソフトのウイルス検出力ランキング

Avira、ZEROスーパーセキュリティ、Microsoftが同程度のスコアです。マカフィー、ノートン、ウイルスバスターのトレンドマイクロ、ESETは、その下に並ぶ結果となりました。

詳細は以降で解説します。

セキュリティソフトの検出率の基準とは

第3者機関がどのようにウイルス検出性能を評価するのか解説します。

第3者機関AV-Comparative及びAV-TESTの評価軸は、いずれもマルウェア(ウイルスやスパイウェア等の総称)の「保護率」と「誤検知」の2つの軸でセキュリティソフトを評価します

  • 保護率…マルウェアからどれだけPC・スマホを保護できたか
  • 誤検知…本来正しいファイルに対し、誤ってウイルスと判定すること(偽陽性)

保護率が高く、誤検知が少ないソフトが、一般的に優秀なソフトであると言われています。

誤検知は、ユーザーに対して煩わしさ、不便さを感じさせます。
保護率だけではなく、誤検知とのバランスをとる必要があるのです。

AV-Comparative(オーストリア)

AV-Comparative

評価機関AV-Comparativeでは、マルウェア保護性能を測るためのテストを年に2回(4月と10月)実施しています。

テスト方法実在する「悪意のあるWebサイトやURL」にアクセスし
PC・スマホを保護できるかを判定
テストの例アクセスするとウイルスがダウンロードされるようなURLや
ワンクリック詐欺、スパムメール等の
実際にウイルスに感染するシナリオを再現
テスト数700個以上
テスト期間約3か月間
誤検知約1000の正常なサイト、約100個の正常なアプリに対して
偽陽性判定するかをテスト
AV-Comparative Real-World Protection Testの概要

テスト全体を通してみると、「インターネット」を主な感染源と捉えていて、実際の利用シーンにあった効果的なテストです。

ちなみに、このテスト手法はオーストリア政府やチロル政府等の多くの組織から認定されており、世界中から権威あるテストと位置付けられています

AV-TEST(ドイツ)

AV-TESTもAV-Comparativeと並ぶ権威ある評価機関です。
年に6回(2か月に1回)、以下の観点で評価します。

テスト方法実在するインターネットからの攻撃に対する保護(Webや電子メールを含む)
過去4週間で実際に蔓延したウイルスからの保護率
テストの例ゼロデイ攻撃やWebサイトからのウイルスダウンロード、感染した電子メールなど
テスト数インターネットからの脅威は約330種、過去4週間のウイルスサンプルは約18,870個
テスト期間1か月~2か月
誤検知約500の正常なサイトアクセス、約20個の正常アプリをインストール
約200万のファイルスキャン等により偽陽性判定するかをテスト
AV-TEST ProtectionとUsabilityの観点

AV-Comparativeの観点に加え、過去4週間分のウイルスや電子メール感染を含めるなど、広範囲なインターネットの脅威をテストしています。

誤検知も十分なサンプル数を用いており、統計精度を高めた効果的なテスト手法であると考えて良いでしょう。

2022年9月最新のテスト結果詳細

では、過去半年間分のAV-ComparativeとAV-TESTのテスト結果を見ていきます。

【2022年9月】セキュリティソフトの検出率 第3者機関評価サマリ
【2022年9月】セキュリティソフトの検出率 第3者機関評価サマリ
表の見方

は6点満点評価。
の保護率は100%に近いほど良く、誤検知は小さいほど良いことを示しています。

テスト結果を見ると…

  • の成績がともに優秀なのがアバストカスペルスキー
  • Avira、Microsoft、Bitdefender(ZEROスーパーセキュリティ)は上位2社には及ばず
  • ESETはテスト参加率が低く評価できない
  • マカフィーは保護率、ウイルスバスターとノートンは誤検知に不安

以上の結果が読み取れます。

アバストとカスペルスキーが僅差です。アバストの方が若干の保護率が良いため、最優秀はアバストとしました。

まとめ

第3者機関の評価(2022年9月版)では、前回同様アバストとカスペルスキーでした。

両者とも安定して好成績を残すソフトですので、順当な結果といえるかもしれません。

補足ですが、スコアが悪かったソフトが使えない訳ではありません。
の最新スコアはどの製品も申し分ない結果です。
高い評価を継続して得ている製品はどれか、という視点でまとめました。

セキュリティソフトにウイルス検出力を重視する方はぜひ参考にしてください。

ただ、セキュリティソフト選びは、マルウェア保護性能だけではありません。
動作の軽さや価格なども大切です。自分に合ったソフトを選んでくださいね。

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