セキュリティソフトとは?役割やメリデメを易しく解説!

セキュリティソフト

「セキュリティソフトってなに?」
「どんなメリットやデメリットがあるの?ソフトの使い方は?」

本記事では、このような疑問に答えます。

本記事の内容
  • セキュリティソフトとは?
  • セキュリティソフトのメリット・デメリット
  • セキュリティソフトの使い方
この記事を書いた人

現役セキュリティ専門コンサル。資格:公認情報セキュリティマネージャ、公認情報システム監査人など。専門的なことも分かりやすく解説し、疑問が解消する記事を心がけます!

セキュリティソフトとは

セキュリティソフトとは、ウイルスなどの悪意ある攻撃から、パソコン・スマホを守るソフトウェアのことです。

ウイルス対策ソフトアンチウイルスソフトセキュリティアプリなんて呼ばれたりもします。

代表的な製品としては、ノートンウイルスバスターなどなど。
名前くらいは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

セキュリティソフトの役割

セキュリティソフトは、どのような役割があるのでしょうか?

ここでは分かりやすく説明するため、パソコンを家に見立て、セキュリティソフトの代表的機能を解説します。

セキュリティソフトの役割
機能説明
アンチウイルスドアに出入りするデータをすべてチェックする警備員のような機能。もしウイルスっぽいデータが来たら、駆除または無効化して被害を抑えます。
Web保護アラームが鳴りそうなランプがありますね。これは、家主が外を出歩いていて、怪しいもの(詐欺サイト)があると家主に警告を知らせる機能。警告により、被害を未然に防ぎます。
迷惑メール対策受信メールをチェックし、ウイルスメールだったり、URLリンクから詐欺サイトに移動しないよう警告する機能。
ファイアウォール正面ドア以外から侵入されないよう未許可の通信を遮断します。ファイアウォールは防火壁のことで、火(攻撃)からデバイスを守る意味からきています。
VPN土管は、家から目的に直通するトンネルです。トンネルなので、道の途中(通信中)でデータ盗聴されることを防ぐことができます。ちなみに、VPNはVirtual private networkの略。

代表的な機能はこんな感じです。他にも、ソフトによって様々なセキュリティ機能があります。

セキュリティソフトは、これら機能を駆使して、悪意ある攻撃からパソコン(家)を守ってくれるのです。

セキュリティソフトのメリット・デメリット

セキュリティソフトのメリット・デメリット

ここでは、セキュリティソフトのメリットとデメリットを解説します。

メリットは、細かい内容も含めると沢山ありますが、ここでは本質的な部分だけ

それぞれ深堀して解説します。

【メリット】デバイスが守られてる安心感

デバイスが守られてる安心感が得られる。
セキュリティに関する不安が無くなる、もしくは減る

これこそがセキュリティソフトの最大のメリットでしょう。

  • ネット決済やオンラインバンキングへの不安
  • もし携帯を落としてしまったらどうしよう
  • データが第3者に盗まれてるかもしれない

こういった不安感は、便利なスマホやパソコンとセットでどうしても生じてしまうものです。スマホやパソコンを捨てない限り、この不安を消すことはできません。

不安感が邪魔して集中が途切れてしまうなど、私生活に影響がでてしまう人もいるでしょう。

そのようなとき、堅牢なセキュリティソフトを導入することで感情をコントロールでき、その結果安心感が得られるならば、その安心こそがメリットであるといえます。

セキュリティソフトは安心への投資

セキュリティソフトは安心への投資

セキュリティソフトは安心への投資という見方もできます。

というのも、セキュリティソフトは、「保険」といった将来の問題に備える商品に似ているといわれます。

保険は、何も問題が起きなければ無駄な投資。ですが、もし何かあったときの影響が大きいから、それを回避、軽減するために保険を購入(投資)します。

セキュリティソフトも同様。万が一ウイルスに感染した際の、金銭的・精神的被害を回避・軽減するために導入します。

だからこそ、セキュリティソフトは安心への投資ともいえるのです。

【デメリット】コストと操作性の低下

セキュリティソフトのデメリットは以下の通り。

デメリット
  • コストがかかる
  • パソコンやスマホの操作性が落ちる

それぞれ深堀して解説します。

セキュリティソフトは年間数千円のコストがかかる

セキュリティソフトは、購入費用と更新料がかかるのが一般的。およそ年間数千円かかります。

ソフト別に、どのくらいのコストか見てみましょう。

項目ノートンESETマカフィーZEROウイルスバスターカスペルスキーAvast
画像ノートンセキュリティESETインターネットセキュリティマカフィートータルプロテクションZEROスーパーセキュリティウイルスバスタークラウドカスペルスキーAvastアルティメットスイート
3年版価格14,480円7,800円9,980円5,900円
無期限※1
13,580円8,662円6,980円
ライセンス比較表 価格は参考です。キャンペーンや価格改定により変動します
※1 ZEROスーパーセキュリティは永久無料の無期限ライセンス

中には無料のソフトもありますが、重要機能がなかったり、利用しづらく手間がかかるなど無料は無料でデメリットも多くあります。

デバイスの操作性が低下する

デメリットの2つ目は、デバイスの操作性。
つまり、セキュリティソフトを入れることで、スマホやパソコンが使いづらくなることがあります。

これも見逃せないデメリットです。

主に次のような変化が挙げられます。

セキュリティソフトをいれることで・・・
  • スマホやパソコンの挙動が遅くなった(重くなった)
  • 正しいファイル、URLなのに、誤警告が表示されて鬱陶しい
  • ゲームが起動しない、アプリが動かなくなった

このような症状が少ないソフトもあれば、そうでないソフトもあります。

セキュリティソフトはシステムの深い部分でデバイスを制御するため、このような想定外の影響もあることは頭に入れておく必要があります。

「遅くなった」は減りつつある

最近は、ソフトとデバイスの処理性能が格段に向上しています。

OS起動直後、アプリを立ち上げた直後などに少し重みを感じるくらい。昔に比べて、重さを感じることは少なくなっています。

セキュリティソフトの使い方

ここでは、セキュリティソフトの使い方を解説します。

使い方といっても、流れはカンタン。おおよそ、以下の通りです。

  1. セキュリティソフトを購入する
  2. パソコンやスマホにインストールする
  3. シリアル番号orプロダクトキーをソフトに入力
  4. 初期設定を行う

初期設定が終われば、あとはソフトが勝手に守ってくれます。

インストールから初期設定完了までは、ソフトによって若干異なりますが、おおよそ数十分~1時間程度で終わるものがほとんどです。

セキュリティソフトの競合とは?

セキュリティソフトの競合とは?

セキュリティソフトをインストールする際に、よく競合という言葉が出てきます。競合ってなんだろう?と思われた方向けに解説します。

競合とは、1つのデバイスに2種類以上のセキュリティソフトをいれることです。

セキュリティソフトは、原則、1デバイス1種類。
2種類以上インストールすることをしめす「競合」は禁止されています(特にパソコンの場合)。

例えば、ノートンをインストールしたパソコンに、マカフィーやウイルスバスターなど別のソフトを入れると、それを競合といいます。

セキュリティソフトは、ファイアウォールやウイルススキャンなどデバイスの重要機能を担います。
司令塔(セキュリティソフト)が2つ以上いると誤作動を起こす可能性があることから、競合は禁止されています。

さいごに

セキュリティソフトは、コスト面や操作性が落ちるといったデメリットはあるものの、様々な将来のリスク・不安感を軽減してくれる大きなメリットがあります。

被害に遭う前に、ぜひしっかりセキュリティソフトで対策することをご検討してください。

さいごに1つ。当然といえば当然ですが、セキュリティソフトも完璧ではありません。
すべての攻撃を必ず防いでくれるわけではないです。

特に、非常に新しい攻撃や、できたばかりの詐欺サイトには効果を発揮しないことがある点は、理解しておく必要があります。

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