「iPhoneやiPadのセキュリティが不安。。おすすめのセキュリティアプリが知りたい!」
「いろんなアプリがあるけど、どうやって選べばいいの?」
実際に多くのセキュリティアプリを使った筆者が、この疑問に答えます。
結論からいうと、筆者のおすすめはノートンかウイルスバスターです。
本記事では、第3者機関AV-Comparativeが承認したアプリに厳選して比較検討。
検討の手助けになるよう、アプリの選び方も解説してますので、ぜひ参考にしてください。
- iPhoneのセキュリティアプリ5選
- セキュリティアプリの選び方
- iPhone/iPadにセキュリティアプリは必要?不要?
- 無料のセキュリティアプリから選ぶには
- セキュリティアプリ以外に必要なiPhone設定
現役セキュリティ専門コンサル。資格:公認情報セキュリティマネージャ、公認情報システム監査人など。専門的なことも分かりやすく解説し、疑問が解消する記事を心がけます!
iPhone/iPadおすすめセキュリティアプリ5選
項目 | ノートン | ウイルスバスター | マカフィー | カスペルスキー | Avira |
---|---|---|---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
おすすめ度 | |||||
機能 | 個人情報保護が優秀 | ネット脅威対策が優秀 | セーフブラウジングが残念 | 不正サイトのブロック率◎ | ウェブ保護が残念 |
サポート | 24時間チャットサポート | チャットやLINE問合せ可能 | 年中無休21時まで受付 | 無料版でも問合せ可能 | 日本語未対応 |
使いやすさ | 警告表示のレスポンスが良い | 丁寧な機能説明 | 操作画面がシンプル | 機能が勝手に切れる | 操作画面がシンプル |
iPhone/iPad1台分の価格 | 4,780円/1年 | 5,741円/2年 | 3,300円/1年 | 2,200円/1年 | 2,400円1年 |
マルチデバイス3年版の価格 | 14,480円/3年 | 13,580円/3年 | 9,980円/3年 | iPhone対象外 | 11,468円/1年 |
iPhone/iPad用セキュリティアプリ ランキング

第1位は、ノートンライフロック(アメリカ)のセキュリティアプリ、ノートン360です。AppStoreのセキュリティアプリダウンロード数1位を誇る人気アプリです。
ノートン360を使ってみた感想を一言でいうなら、「最高級」。
悪質サイトブロックは当然完備しつつ、ダークウェブ監視やVPNで徹底的に個人情報を保護できます。さらに、24時間365日のチャットサポートつき。
他のアプリも見てきましたが、ここまで多層的にスマホを守れるアプリはありませんでした。
機能、使いやすさ、サポート、価格がいずれも最上級のセキュリティアプリといえるでしょう。
ノートンは、価格が多少高くても信頼性重視な人が向け。
メリット
- 個人情報が守られてる実感が得られるダークウェブ監視機能
- 悪質サイトをしっかりブロック
- 脅威の24時間365日チャット問合せ対応
デメリット
- ライセンスが多くてわかりづらい
- 他のソフトに比べて価格が高め
項目 | 評価 | 説明 |
---|---|---|
機能 | ・ダークウェブ監視や保護レポートで守られてる感あり ・フィッシング対策機能が優秀 | |
サポート | ・24時間365日チャットサポートが評判 | |
使いやすさ | ・警告表示のレスポンスが良い ・ネットに繋がりにくくなることがある | |
おすすめ度 | ・個人情報保護の観点とWebリスク対策がバッチリ |
機能一覧
- Wi-Fiセキュリティ:Wi-Fiネットワークの安全性を検査
- デバイスセキュリティ:OSバージョンやパスコード設定有無を検査
- インターネットセキュリティ:偽サイト・フィッシング詐欺をブロック
- SMSセキュリティ:ショートメッセージに含まれる詐欺サイトへの誘導をブロック
- セキュアカレンダー:リスクを伴うイベントをスキャン
- VPN:通信を暗号化しIPや位置情報を秘匿する
- ノートンモニタリング:ダークウェブで個人情報漏洩を監視
- ノートンパスワードマネージャ:パスワードを複数デバイス間で管理・共有する
サポート | 対応バージョン | 価格(3台) | 無料体験版 |
---|---|---|---|
・電話(平日10-19時) ・チャット(24時間365日) ・FAQ・コミュニティ | iOS 13以降 | ・7,680円(1年) ・13,080円(2年) ・14,480円(3年) | 14日間 |

第2位は、トレンドマイクロ社(日本)のセキュリティアプリ、ウイルスバスターです。
使った感想を一言でいうなら、初心者向けです。
- フィッシング詐欺の手口であるWebとショートメッセージ(SMS)をしっかり保護
- SNS設定チェックでTwitter・Facebookのアカウントなりすまし対策
Webリスク対策はばっちり。さらに、丁寧な機能説明や問合せ手段の豊富さから、ユーザーに寄り添った姿勢を感じます。
他のアプリも見てきましたが、ここまでユーザーに寄り添った丁寧なアプリはありません。
強固なWeb保護性能とユーザーに寄り添った姿勢は、セキュリティアプリに詳しくない人でも安心。まさに、初心者の方にうってつけのアプリといえます。
メリット
- 悪質サイトブロックとショートメッセージチェックによる強固なフィッシング対策
- 問合せ手段が豊富(電話・メール・LINE・チャット)
- 機能説明が丁寧でわかりやすい
デメリット
- 他のソフトに比べてマルチデバイス版ライセンスの価格が高め
項目 | 評価 | 説明 |
---|---|---|
機能 | ・フィッシング詐欺対策はばっちり ・セーフブラウザなどの便利機能が豊富 | |
サポート | ・様々な問い合せ手段がえらべる | |
使いやすさ | ・アプリ内の説明が丁寧で分かりやすい! ・ネットに繋がりにくくなることがある | |
おすすめ度 | ・Webリスク対策がバッチリ ・セキュリティ初心者の方におすすめ |
機能一覧
- Web脅威対策:VPNを利用して有害なサイトをブロック
- セーフブラウザ:Webサイトの脅威から保護するトレンドマイクロ製ブラウザ
- 詐欺メッセージ対策:SMSや画像に含まれる詐欺サイトへのリンクを検出
- SNSの設定チェック:FacebookとTwitterのプライバシー設定を評価
- Wi-Fi接続の安全性チェック:Wi-Fiのセキュリティリスクを通知
- 通信量のチェック:モバイルデータ通信使用量をチェック
- システム設定チェック:パスコード、2ファクタ認証の設定チェック
- 盗難/紛失対策:紛失盗難したスマホ位置表示や、ロック、データ消去が可能

第3位は、McAfee社(アメリカ)のセキュリティアプリ、マカフィーモバイルセキュリティです。
マカフィーを使った感想は「今後に期待」。正直評価はイマイチです。
実はマカフィー、今のアプリにリニューアルしたのが2021年10月頃。まだまだ日が浅いアプリです。
特に気になったのは、セーフブラウジング機能。セーフブラウジングはWebリスクを下げる重要機能ですが、その効果が実感できませんでした。
セーフブラウジングがしっかりしてないと、iPhoneにセキュリティアプリを入れる意味があまり感じられません。
いずれにしても、まだリニューアルされて間もないです。今後の改善に期待します。
現時点では、機能の面からiOS版単独で買うほど価値は感じない。
VPNに価値を感じ、かつ台数無制限ライセンスを持ってるなら入れるのもアリ。
メリット
- 台数無制限ライセンスで、デバイスが多いほどお得に!
- 21時までの長時間サポートで日中忙しくても安心!
デメリット
- セーフブラウジング機能が信用できない
- 搭載機能が少ない
項目 | 評価 | 説明 |
---|---|---|
機能 | ・セーフブラウジングが信用できない | |
サポート | ・年中無休21時までのサポートが評判 | |
使いやすさ | ・操作画面がシンプルで使いやすい | |
おすすめ度 | ・セーフブラウジングが致命的 ・iOS版だけなら、お金を払うほどではない |
機能一覧
- セキュアVPN:通信を暗号化して個人情報や通信内容を保護
- セーフブラウジング:危険なWebサイトへのアクセスをブロック
- ID保護:メールアドレスがダークウェブに流出してないか監視
- Wi-Fiスキャン:Wi-Fiのセキュリティリスクを通知
サポート | 対応バージョン | 価格(台数無制限) | 無料体験版 |
---|---|---|---|
・電話・チャット (年中無休9-21時) ・AIチャット ・FAQ・コミュニティ | iOS 13以降 | ・5,980円(無制限/1年) ・9,980円(無制限/3年) | 30日間 |

第4位は、ロシアのセキュリティソフトウェア、カスペルスキーです。
カスペルスキーiOS版は2021年7月に発売されたこともあり、こちらも歴史が浅いアプリです。
- iOS版はマルチデバイス版ライセンスで利用できないこと
- フィッシング対策機能が勝手に切れるといったバグ?を抱えていること
- アプリの機能が少ないこと
といったデメリットがありますが、これもアプリが若い証拠。
一方、カスペルスキーの防御性能と問合せサポートは、これまでの歴史をしっかり受け継いでいると感じます。
現時点では、アプリの使いにくさの点から、おすすめとは言い難い。
ですが、今後のアプリの成長には期待です。
なお、2022年ウクライナ情勢に関連し、ロシア製であるカスペルスキーはアメリカやイギリスからスパイ疑惑をかけられてます。詳細は以下の記事を参考にしてください。
メリット
- 悪質サイトのブロック率が高い!
- 無料版でも電話やチャット、メール問合せが利用できる
デメリット
- 勝手にフィッシング対策機能が切れる
- 搭載機能が少ない
- マルチデバイス版ライセンスだとiOS版が使えない
項目 | 評価 | 説明 |
---|---|---|
機能 | ・フィッシング対策機能のブロック率が優秀 ・機能の提供範囲が狭い(しょぼい) | |
サポート | ・無料版でも電話・メール問合せが可能 | |
使いやすさ | ・フィッシング対策機能が勝手に切れる ・マルチデバイス版ライセンスはiOS非対応 | |
おすすめ度 | ・フィッシング対策をいちいちONにする手間が致命的 ・iOS版だけなら、お金を払うほどではない |
機能一覧
- VPN:通信を暗号化して個人情報や通信内容を保護
- フィッシング対策:危険なWebサイトへのアクセスをブロック
- データ流出チェッカー:メールアドレスがダークウェブに流出してないか監視
- Wi-Fiの安全性チェック:Wi-Fiのセキュリティリスクを通知
サポート | 対応バージョン | 価格 | 無料体験版 |
---|---|---|---|
・電話・チャット(年中無休9時半-18時) ・メール ・FAQ・フォーラム(英語) | iOS 14以降 | \2,200/1年間 \5,741/2年間 | 30日間 |

最後は、ドイツのセキュリティソフトウェア、Aviraモバイルセキュリティです。
iphone版Aviraを使った感想は、日本語非対応が致命的です。
まず、昨今猛威を振るうネット詐欺をブロックするためのウェブプロテクション機能が信用できない。
なにより、サポートが英語のみという点。何かあったときに不安です。
ノートンやウイルスバスターは、ある程度悪質サイト対策も機能しますし、サポートは日本語で可能です。
有料版Aviraはそこそこ価格もしますので、あえてAviraを選ぶ理由はないでしょう。
iPhone版を単独で購入するのは、お金が勿体ないのでおすすめしません。
主な特徴
- 日々のウイルススキャンが自動化できるため手間が掛からない
- アプリロックやVPN機能など便利機能が多く、どれも使いやすい
- サポートは日本語未対応で使いづらい
項目 | 評価 | 説明 |
---|---|---|
機能 | ・ウェブプロテクションが信用できない ・便利機能は多い | |
サポート | ・FAQやフォーラムは日本語未対応 ・電話・メール問合せできるが日本語未対応 | |
使いやすさ | ・操作画面はシンプルで使いやすい | |
おすすめ度 | ・ウェブプロテククションとサポートがいまいち ・Aviraを選ぶ理由がない |
機能一覧
- ウェブプロテクション:フィッシング対策機能だが、危険サイトをブロックできず
- 盗難防止:紛失したデバイスの検索や復元をおこなう
- iOSアップデータ:iOSの更新をチェック
- 連絡先のバックアップ:連絡先を保護して、いつでも復元可能にする
- コールブロッカー:着信拒否したい電話やロボコールをブロック
- VPN-トラフィック暗号:データを匿名化して、危険なWi-Fiネットワークから保護
- アイデンティティ保護:メールアドレスの侵害をチェック
- プライバシーマネージャ:Siriの検索プライバシーを保護
- 写真クリーナ:重複や類似の写真を検索して安全に削除
- Device Analyzer:デバイスのストレージとメモリに関する情報を提供
サポート | 対応バージョン | 有料版の価格(1年間) | 無料体験版 |
---|---|---|---|
・電話/メール ・FAQ ・コミュニティ ※すべて日本語非対応 | iOS 12.0以上 | ・580円(VPNなし) ・2,400円(VPNあり) | 7日間 |
iPhone/iPad用セキュリティソフトの選び方

さて、ここでは、セキュリティソフトの選び方を解説します。
既にお目当てのソフトがあるなら、ここは読み飛ばしてOKです。
ソフトの選び方は、「どのソフトを選ぶか」という点と「どのライセンスを選ぶか」という2つのステップで決めます。
1つのソフトにも、OSや台数の違いから何種類かのライセンスがあります。
これらを1つずつ決めていくと、迷いなくセキュリティソフトが見つけられるでしょう。
では、まずソフトの選び方を解説します。
セキュリティソフトは不正サイト対策で選ぶ!
iOSのセキュリティソフトは、不正サイト対策機能で選ぶことをおすすめします。
この機能が必要な理由は、iOS標準には不正サイト対策機能がないこと、そして不正サイトによる被害件数が年々急増しているからです(下図)。

そもそもの話ですが、セキュリティソフトの重要機能は、ウイルススキャンと不正サイト対策の2つ。この2つの機能が、最も直接的にウイルス感染をブロックできます。
一方で、iOSは、ウイルススキャンが存在しません。というか、OSプログラムが非公開のため、メーカーがスキャンプログラムを作れません。
つまり、残った不正サイト対策機能がセキュリティソフトでは最も重要である、という訳です。
不正サイト対策に強いセキュリティソフト
不正サイト対策機能は、上記の通り大きく分けて2種類の機能があります。
- 不正サイトを事前にブロックまたは警告する機能
- ショートメッセージ(SMS)からの不正URLをブロックする機能
この2つの機能に絞ってソフトを評価すると次の通りです。
項目 | ノートン | ウイルスバスター | マカフィー | カスペルスキー | Avira |
---|---|---|---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
不正サイトのブロック機能 | |||||
SMSチェック機能 | ○ | ○ | なし | なし | なし |
不正サイトブロックなら、ノートン、ウイルスバスター、カスペルスキー。
しかしカスペルスキーはSMSチェック機能がありませんので
結論。不正サイト対策が優秀なのは、ノートンかウイルスバスターになります。
筆者は個人情報監視の強いノートンを選んでますが、ウイルスバスターでも十分な対策になります。
ライセンスの選び方
次に、ライセンスの選び方を解説します。
といっても、ライセンスは簡単です。
「iPhone/iPad1台分だけ守れればよい」か「別のスマホやPCも一緒に守りたい」かの2択です。
要は、何台分ライセンスが欲しいかですね。
パソコンや家族のスマホなども一緒に守りたいならマルチデバイス版を、そうでなければiPhone/iPad版1台分のライセンスを選んだ方が無駄がありません。
ソフトごとのライセンスを以下にまとめます。
項目 | ノートン | ウイルスバスター | マカフィー | カスペルスキー | Avira |
---|---|---|---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
おすすめ度 | |||||
iPhone/iPad1台分の価格 | スタンダード4,780円/1年 購入はこちら | ウイルスバスターモバイル 5,741円/2年 購入はこちら | モバイルセキュリティ 3,300円/1年 購入はこちら | インターネット セキュリティ2,200円/1台 購入はこちら | モバイルセキュリティ 2,400円/1台 購入はこちら |
マルチデバイス3年版の価格 | デラックス 14,480円/3年 購入はこちら | ウイルスバスタークラウド 13,580円/3年 購入はこちら | リブセーフ 9,980円/3年 購入はこちら | iPhone対象外 | Prime 11,468円/年 購入はこちら |
年数が長いほど1年あたりの費用がお得に、台数が多いほど1台あたりの費用はお得になります。
いかがでしょうか。
ご自身にあったセキュリティアプリは決まりましたでしょうか。
ご不明点などがあれば、ぜひお気軽に問合せフォームからご質問頂ければと思います。
iPhone/iPadにセキュリティアプリは必要?不要?
そもそもですが、iPhone/iPadにもセキュリティアプリは必要なのでしょうか。
かつてのiOSはセキュリティが強固でしたが、昨今はiPhone/iPadも危険に晒されることが多くなりました。
そのため、残念ながらiPhone/iPadにもセキュリティアプリが必要な時代が来ています。
その理由は次の通り。
- iOSを狙ったウイルスが実在するため
- iOS標準機能では防げない攻撃があるから
- iOSはAndroidよりも脆弱性が多いから
それぞれ深堀して解説します。
理由① iOSを狙ったウイルスが実在するため
なぜセキュリティソフトが必要か?それはiOSでもウイルスに狙われるからです。
シンプルに。
iPhoneにはウイルスなんていない、と言ってる人もいるようですが、全くのデタラメ。
2014年のWireLuker、2015年のxcode Ghost、2016年ペガサスは、iOSを襲った代表的なウイルスです。2020年以降も、KismetやForcedEntryといったウイルスが続々誕生しました。

「Appストアの審査が厳しいから安全では?」と思う人もいるかもしれませんが、上記のウイルスは、Appストアの審査を正面から突破してます。
審査は厳格なのでしょうが、審査だけではウイルスが防げる時代ではなくなってきています。
理由② iOS標準機能では防げない攻撃が多いから
- フィッシング詐欺・偽サイト
- アクセスするとウイルスをダウンロードさせるサイト
- 保護されていない公共Wi-Fiネットワーク
- ブラウザのトラッキング(追跡による個人情報詐取)
- データを盗む悪質なアプリ
上枠は、iOS標準機能では防げない攻撃例。
セキュリティアプリがないと、このようなリスクに晒されてしまいます。
なかでもフィッシング詐欺・偽サイトは、前述のとおり年々被害件数が増えており、対策の必要性が高い事項です。
昔は、詐欺の文章がおかしかったり、サイトURLが不審すぎてバレバレでしたが、最近は非常に巧妙で見破るのが難しいです。
iPhoneにも、SMSを使ったフィッシング詐欺は頻繁に確認されています。
被害に遭わないよう、セキュリティアプリでしっかり対策する必要があるのです。
理由③ iOSはAndroidよりも脆弱性が多いから
脆弱性というのは、システムの弱点のようなもの。抜け穴みたいなものです。
意外かもしれませんが、2019年の上半期では、Androidで見つかった脆弱性は87件、一方iOSは155件とiOSのほうが弱点が多いのです。

昔はAndroidのほうが圧倒的に多かったのですが、現在は年々減少傾向。それに対し、iOSの脆弱性は年々増加傾向にあります。
脆弱性が多いと、それだけハッカーに狙われやすいということ。このような状況を見ると「iOSだから大丈夫」というのは古い考え方といえるかもしれません。
どれくらいの人がセキュリティソフトを入れてる?
実際どれくらいの人がiPhoneにセキュリティアプリを入れてるのでしょうか。
調査によると、iPhoneで31.5%、iPadだと28%がセキュリティソフトを利用しているそうです。

PCは95%以上、Androidだと6割強がセキュリティソフトを利用していることを考えると、iPhoneでの利用率は低い事が分かります。
iOSとはいえ、不正サイトなどのリスクはWindowsやAndroidと変わりません。すこしでもセキュリティアプリの利用率が増え、サイバー攻撃の被害を減らしていく必要があります。
無料(フリー)のiPhone/iPad用セキュリティアプリから選ぶ

セキュリティソフトの中には無料(フリー)のアプリもあります。
アバストというソフトは、一応第3者機関の承認を受けたメーカーのアプリで、永久無料で使えます。
しかし、筆者が使ってみた感じ、正直おすすめできません。
- 昨今猛威を振るうネット詐欺をブロックするためのWeb保護機能が信用できない
- VPN機能を使うとネットが不安定になったり、データ消費量が無駄に増加する可能性あり
詳しく知りたい方は以下のレビュー記事参照です。
⇒【無料で無用】iPhone版Avastを使ってみた感想【レビュー・評判】
ところで「アバスト以外にも有用で無料なアプリもあるんじゃ?」という質問も多くあります。
本記事は第3者機関が承認したメーカーのアプリに絞って紹介してるので安全ですが、未承認のアプリは、得体が知れず、安全性が担保できません。最悪の場合、データを盗むような詐欺アプリに引っかかってしまうかもしれません。
危険を冒してまで無料で探し回るより、早期に有料で選んだほうが、結果的に時間や労力が掛からずに済むと思います。
セキュリティアプリ以外に必要なiPhone設定は?
さいごに、セキュリティアプリ以外の対策について。
セキュリティアプリも重要ですが、以下の対策も、ウイルス感染や詐欺被害を予防する大事な対策と言われています。
ぜひこれらの内容もセキュリティアプリと併せて確認し、iPhone/iPadを安全に使いましょう。
- Appleアカウントの二要素認証設定
- ジェイルブレイク(脱獄)しない
- アプリの権限を最小限に絞る
- iOSとアプリは常に最新バージョンにする
- 怪しいメールやショートメッセージは削除
- アプリはダウンロードはAppStoreのみ
- フリーWi-Fiを使わない
さいごに
繰り返しになりますが、iOSのセキュリティアプリは不正サイト対策に重点を置いた機能こそ重要です。ぜひノートンかウイルスバスターから選ぶことをおすすめします。
それぞれのアプリのレビュー記事詳細は、以下のリンクから確認できます。ぜひアプリ選びの参考になれば幸いです。